CPUとは何か

2026年9月12日
3分

一言で!

CPUとは、チームPCの司令塔。

他には?

自分では手を動かさない。ただし頭脳はピカイチ。たとえるなら、ベッカムではなくスティーブ・ジョブズ。しかも自分のクローンを何体も持っている。

年表

年代・年主な出来事主な人物・組織主な国・地域特徴
1837年解析機関が構想されるチャールズ・バベッジ、エイダ・ラブレスイギリス歯車で動く機械ながら、計算する部分と記憶する部分を分け、パンチカードで手順を差し替える設計だった。「命令を読んで実行する機械」という発想の原型。当時の技術では完成しなかった。[Computer History Museum](https://www.computerhistory.org/babbage/engines/)
1936年万能機械の理論が示されるアラン・チューリングイギリス手順さえ与えれば、どんな計算でも1台でこなせる機械を理論として示した。手順を記憶させて読み込ませるという考え方の理論的な土台になった。[Science Museum](https://blog.sciencemuseum.org.uk/1930s-turings-universal-machine/)
1943〜1945年ENIACが作られるペンシルベニア大学。プログラミングはジーン・ジェニングスら6人の女性数学者が担当アメリカ電子式で高速だったが、計算内容を変えるたびに配線を差し替え、スイッチを設定し直す必要があった。この手間の大きさが、次の方式を求める理由になった。[ペンシルベニア大学の公式記録](https://www.engineering.upenn.edu/about/history-heritage/eniac/)
1945年プログラム内蔵方式が示されるジョン・フォン・ノイマンアメリカ計算手順(プログラム)をデータと同じようにメモリへ記憶させ、読み込みながら実行する方式。配線を組み替える手間から解放され、現在のCPUの動作原理の土台になった。[報告書原本](https://archive.org/details/firstdraftofrepo00vonn)
1947年トランジスタが発明されるジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテン、ベル研究所アメリカ真空管に代わる小型で電力の少ない部品。CPUを組み立てる材料そのものが変わった。[Computer History Museum](https://www.computerhistory.org/siliconengine/invention-of-the-point-contact-transistor/)
1958年集積回路(IC)が考案されるジャック・キルビー(テキサス・インスツルメンツ)、ロバート・ノイス(フェアチャイルド)アメリカばらばらの部品を1枚の半導体へまとめる発想。翌1959年にノイスがシリコン基板の方式を考案し、量産への道が開けた。[IEEE Spectrum](https://spectrum.ieee.org/july-1958-kilby-conceives-the-integrated-circuit)
1971年世界初の汎用マイクロプロセッサ「4004」が登場フェデリコ・ファジン、テッド・ホフ、スタンレー・メイザー、嶋正利、Intelアメリカ、日本電卓向けの依頼から生まれ、演算機能が1つの小さなチップへ集約された。ここからCPUが単体の製品になる。[Intelの公式記録](https://www.intel.com/content/www/us/en/history/virtual-vault/articles/the-intel-4004.html)
1978年Intel 8086が登場し、x86系が始まるスティーブン・モース、Intelアメリカ後にIBM PCへ採用され、現在のPC向けCPUまで続く命令の系統の出発点になった。[Intelの公式記録](https://www.intel.com/content/www/us/en/history/virtual-vault/articles/the-8086-and-the-ibm-pc.html)
2005年前後発熱の壁に当たり、マルチコアへ転換するIntel、AMDアメリカ長らくクロック周波数を上げて性能を伸ばしてきたが、上げるほど発熱と消費電力が急増する壁に直面。1つのチップへ複数のコアを載せる方向へ舵を切った。[Communications of the ACM](https://m-cacm.acm.org/magazines/2013/2/160168-power-challenges-may-end-the-multicore-era/fulltext)
現在AI処理を担うNPUの搭載が広がるQualcomm、Intel、AMD、Appleなど世界各国AIの計算はNPUやGPUへ任せる形が広がっている。それでも全体の段取りを決めるのはCPUであり、司令塔の位置は変わっていない。[QualcommによるNPUの解説](https://www.qualcomm.com/news/onq/2024/02/what-is-an-npu-and-why-is-it-key-to-unlocking-on-device-generative-ai)