一言で!
CPUとは、チームPCの司令塔。
他には?
自分では手を動かさない。ただし頭脳はピカイチ。たとえるなら、ベッカムではなくスティーブ・ジョブズ。しかも自分のクローンを何体も持っている。
CPUとは?
CPUの動きを分解すると「命令を読む→解釈する→実行する」の繰り返しで、これを1秒間に何十億回も繰り返すことで作業をこなす。
性能を左右する主な要素は次の2つ。
- コア数=司令塔のクローン(分身)が何体いるか。多いほど同時に複数の仕事を進めやすい。
- クロック周波数=1体のクローンが指示を出すスピード。高いほど1つの作業が速い。
似たものとの違い。たとえるなら、NPUは専門バカ。GPUはナルト。
- GPU=1人で工程を進めるのではなく、同じ単純作業を大量の作業員に同時にやらせるイメージ。画面描画やAI計算など、同じ処理の大量反復が得意(GPUの解説)。
- NPU=AI推論だけに特化した専門作業員。画像認識や音声処理を低電力・高速でこなす(QualcommによるNPUの解説)。
歴史
CPU登場前の電子計算機は、計算内容を変えるたびに配線を組み替える必要があった。1945年、ジョン・フォン・ノイマンの報告書で、プログラムをデータと同じようにメモリへ記憶させ、読み込みながら実行する「プログラム内蔵方式」が示され、現在のCPUの動作原理の土台になった(報告書原本)。
1971年、Intelが演算機能を1つのチップへ集約した世界初の汎用マイクロプロセッサ「4004」を発表した(Intelの公式記録)。
長年、CPUの性能はクロック周波数を上げることで伸ばしてきたが、2000年代半ば、周波数を上げるほど発熱と消費電力が急増する壁に突き当たった(Communications of the ACMの解説)。
これを受けて各社は、1つのチップに複数のコアを載せる「マルチコア化」へ転換した。現在のCPUの多くがマルチコア構成なのは、この転換の結果である。
まとめ・私見
PCを操るうえでは、超優秀だけど、影分身がせいぜい4〜8くらいだから、AIをあやつる上でナルト(GPU)には負ける。
けど、GPUよりも頭がいいから、結局司令塔のままなわけで、CPUがGPUに指示を出すわけなのだ。
すごい!けど、現実にはいてほしくない!
それがCPU
年表
| 年代・年 | 主な出来事 | 主な人物・組織 | 主な国・地域 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1837年 | 解析機関が構想される | チャールズ・バベッジ、エイダ・ラブレス | イギリス | 歯車で動く機械ながら、計算する部分と記憶する部分を分け、パンチカードで手順を差し替える設計だった。「命令を読んで実行する機械」という発想の原型。当時の技術では完成しなかった。[Computer History Museum](https://www.computerhistory.org/babbage/engines/) |
| 1936年 | 万能機械の理論が示される | アラン・チューリング | イギリス | 手順さえ与えれば、どんな計算でも1台でこなせる機械を理論として示した。手順を記憶させて読み込ませるという考え方の理論的な土台になった。[Science Museum](https://blog.sciencemuseum.org.uk/1930s-turings-universal-machine/) |
| 1943〜1945年 | ENIACが作られる | ペンシルベニア大学。プログラミングはジーン・ジェニングスら6人の女性数学者が担当 | アメリカ | 電子式で高速だったが、計算内容を変えるたびに配線を差し替え、スイッチを設定し直す必要があった。この手間の大きさが、次の方式を求める理由になった。[ペンシルベニア大学の公式記録](https://www.engineering.upenn.edu/about/history-heritage/eniac/) |
| 1945年 | プログラム内蔵方式が示される | ジョン・フォン・ノイマン | アメリカ | 計算手順(プログラム)をデータと同じようにメモリへ記憶させ、読み込みながら実行する方式。配線を組み替える手間から解放され、現在のCPUの動作原理の土台になった。[報告書原本](https://archive.org/details/firstdraftofrepo00vonn) |
| 1947年 | トランジスタが発明される | ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテン、ベル研究所 | アメリカ | 真空管に代わる小型で電力の少ない部品。CPUを組み立てる材料そのものが変わった。[Computer History Museum](https://www.computerhistory.org/siliconengine/invention-of-the-point-contact-transistor/) |
| 1958年 | 集積回路(IC)が考案される | ジャック・キルビー(テキサス・インスツルメンツ)、ロバート・ノイス(フェアチャイルド) | アメリカ | ばらばらの部品を1枚の半導体へまとめる発想。翌1959年にノイスがシリコン基板の方式を考案し、量産への道が開けた。[IEEE Spectrum](https://spectrum.ieee.org/july-1958-kilby-conceives-the-integrated-circuit) |
| 1971年 | 世界初の汎用マイクロプロセッサ「4004」が登場 | フェデリコ・ファジン、テッド・ホフ、スタンレー・メイザー、嶋正利、Intel | アメリカ、日本 | 電卓向けの依頼から生まれ、演算機能が1つの小さなチップへ集約された。ここからCPUが単体の製品になる。[Intelの公式記録](https://www.intel.com/content/www/us/en/history/virtual-vault/articles/the-intel-4004.html) |
| 1978年 | Intel 8086が登場し、x86系が始まる | スティーブン・モース、Intel | アメリカ | 後にIBM PCへ採用され、現在のPC向けCPUまで続く命令の系統の出発点になった。[Intelの公式記録](https://www.intel.com/content/www/us/en/history/virtual-vault/articles/the-8086-and-the-ibm-pc.html) |
| 2005年前後 | 発熱の壁に当たり、マルチコアへ転換する | Intel、AMD | アメリカ | 長らくクロック周波数を上げて性能を伸ばしてきたが、上げるほど発熱と消費電力が急増する壁に直面。1つのチップへ複数のコアを載せる方向へ舵を切った。[Communications of the ACM](https://m-cacm.acm.org/magazines/2013/2/160168-power-challenges-may-end-the-multicore-era/fulltext) |
| 現在 | AI処理を担うNPUの搭載が広がる | Qualcomm、Intel、AMD、Appleなど | 世界各国 | AIの計算はNPUやGPUへ任せる形が広がっている。それでも全体の段取りを決めるのはCPUであり、司令塔の位置は変わっていない。[QualcommによるNPUの解説](https://www.qualcomm.com/news/onq/2024/02/what-is-an-npu-and-why-is-it-key-to-unlocking-on-device-generative-ai) |