GPUとは何か

2026年9月12日
4分

一言で!

GPUとは、数千体の影分身ができるCPU、ナルト。

他には?

分身1体1体は単純な計算しかできない。ただし数が数千体いる。だから「同じ計算をひたすら繰り返す」場面では無類の力を発揮する。

年表

年代・年主な出来事主な人物・組織主な国・地域特徴
1979〜1982年3Dの計算を専用チップに任せる「ジオメトリエンジン」が作られるジム・クラーク、マーク・ハンナら(スタンフォード大学)アメリカ「座標の変換や画面外の切り落としといった、3D描画で毎回出てくる決まった計算を、汎用の計算機ではなく専用チップにやらせる」というアイデアから始まった。1982年のSIGGRAPHで発表され、同じ年にクラークらがシリコングラフィックス(SGI)を創業して製品にした。いまのGPUの直系の祖にあたる。[SIGGRAPHによる論文の記録](https://history.siggraph.org/learning/the-geometry-engine-a-vlsi-geometry-system-for-graphics-by-clark/)
1987年TSMCが創業するモリス・チャン台湾他社が設計したチップを預かって製造する「受託工場」という商売を成り立たせた。設計だけの会社でもチップを作れるようになり、後のNVIDIAのような会社が生まれる土台になった。[TSMCの会社概要](https://www.tsmc.com/english/aboutTSMC)
1999年「世界初のGPU」GeForce 256が発売されるNVIDIAアメリカ3Dの計算をCPUから引き取る専用部品として登場した。この時点での用途はゲームの画面描画である。[発売の経緯](https://www.tweaktown.com/news/100271/nvidia-geforce-256-aka-worlds-first-gpu-is-now-25-years-old-released-on-october-11-1999/index.html)
2006〜2007年CUDAが公開されるNVIDIA(イアン・バック、ジョン・ニコルズら)アメリカGPUを画面描画以外の一般的な計算にも使えるようにした。GPUが「絵を描く部品」から「計算する部品」へ広がる入口になった。[NVIDIAによるCUDAの解説](https://docs.nvidia.com/cuda/cuda-programming-guide/01-introduction/introduction.html)
2012年AlexNetがGPU2枚で画像認識コンテストを圧勝するアレックス・クリジェフスキー、イリヤ・サツケバー、ジェフリー・ヒントンカナダAIの学習にGPUが決定的に効くことが広く知られた転換点。ここからGPUはゲーム部品ではなくAIの基盤として扱われるようになる。
現在AIを育てる土台になるNVIDIA、AMD、Intelなど世界各国AIを動かすだけならNPUでも足りるが、AIを学習させる側ではGPUが中心にあり続けている。